電子の原子断面積とは?
ΔN=σ(θ)NdΩ
とかくことができる。ここで比例定数σ(θ)は散乱角θの関数である。
この関係からσ(θ)は毎秒単位面積を通って1個の粒子が入射したとき、
散乱角θの方向の単位立体角内に散乱されてくる粒子数の割合を表すことがわかる。
この量は次元的には、[N]=cm-2s-1、[ΔN]=s-1
であるから[σ(θ)]=cm2となり、従って面積の次元を持っている。
そこでこのσ(θ)を微分散乱断面積という。またこれを全立体角にわたって
積分したものを全断面積という。電子の場合は散乱振幅f(θ)の二乗に等しくなる。
σ(θ)=f(θ)2
